教員紹介2019.09.9

【教員紹介】第26回目は、心理学部現代応用心理学科の白方佳果助教です

白方佳果(しらかた よしか)
心理学部現代応用心理学科助教・博士(文学)
担当:日本語表現、文学概論など

研究している泉鏡花の文学との出会いは中学生のころ。父親の書棚から泉鏡花の本を引っ張り出したのがきっかけです。ところが、文章が難しくて冒頭で挫折してしまいました。なんとか読み終えることができたのは、高校生なってから。なかなか読みこなすことができずショックを受けました。大学は、文学のほか哲学や倫理学にも興味を持っていたので文学部に進学。3回生になる前に所属研究室を決める際には、迷いに迷いましたが、鏡花をきちんと読めるようになりたくて国語学国文学専修を選び、大学院でも鏡花の研究を続けました。
鏡花を「言葉の魔術師」と書いたのは作家の中島敦。いまの大学生には難しいかも知れませんが、中島敦がいうように「鏡花の作品を読まないのは、折角の日本人たる特権を放棄しているようなもの」ではないかと思います。本学の授業では、まず鏡花が原作となっている映像作品を紹介することで親しんでもらいます。映像作品のなかには、AKB48が鏡花をモチーフにした音楽劇もあります。その他、文学概論などでは鏡花を敬愛していた芥川龍之介や、兵庫県にゆかりのある谷崎潤一郎などを読んでいきます。文学を、とかく真面目で堅苦しいものと避けてきた学生にも、その面白さを知ってもらうように努めています。
クラブ・サークル活動では、新設された遊戯部の顧問をしています。私の趣味はボードゲームなので、遊戯部の部員たちと、研究室でボードゲームを楽しむこともあります。

発信部署:事務局