教員紹介2019.08.26

教員を紹介します。第25回目は、栄養学部栄養学科の林德治特任教授です

林 德治(はやし とくじ)
栄養学部栄養学科特任教授・教育学博士(Ed.D)
担当:教育方法・技術、教職概論など

皆さん、こんにちは。タイ語では「サワディカップ」といいます。私の自己紹介をしましょう。
学生時代は、工学部や経営学部で学びましたが、中学校の教員になった親友の影響もあり、教育に強い関心を持ちました。同級生が商社などの大企業に就職するなか、教職を目指し、宝塚市内の中学校教諭になりました。その後、大学院で「教科教育」を修め、教育委員会指導主事を経て京都教育大学の教員に転じました。 
在職中JICA(国際協力機構)から、フィリピンやタイ、ホンジュラス、パプアニューギニアなど開発途上国の教育の質向上を図る専門家として派遣され、現地の教員に教育方法や教材開発の技術移転を行いました。なかでもタイは、大好きな国で、タイ語が話せるようになりました。
その後、山口大学では留学生センター長として留学生の指導、立命館大学では主に全学の教学改善のためのFD活動、とりわけカリキュラム開発、授業技術や評価に関する新任教員研修などを行ってきました。
本学へは2017年に入職し、主に教職科目を担当しています。研究テーマの一つが「コミュニケーション実践研究」であるため、授業の多くは、学生が主体的に学修するアクティブラーニングの手法を取り入れています。学びとは、単に教員が学生に新しい知識や技能を注入する受動的なものではありません。学生たちが主体的に参画し、仲間との協働により課題を解決する能動的な学習が実現して理想の学びになります。自ら学ぶ力を育み、これからのグローバル社会を生き抜く人材の育成に努めたいと思っています。
本学学生の主体性の素晴らしさを実証したのは、今年3月に行った台湾の中山醫學大學に訪問した「台湾研修旅行」でした。参加した29人の学生は、事前に準備した台湾で調べたい課題について、それぞれが主体的に活動し、現地の学生とともに協働学習を通して課題を解決していきました。参加した学生は、本研修旅行を通して大きく成長したと確信しています。現在、研修成果を冊子にしていく準備を進めています。
今後、本学の素晴らしい学生たちに、グローバル社会を主体的に生き抜く力を培う学びの場を提供するのが私の使命と考えています。

発信部署:事務局