教員紹介2019.11.18

【教員紹介】 第28回目は、心理学部現代応用心理学科の市川祥子助教です

市川祥子(いちかわ しょうこ)
心理学部現代応用心理学科助教・博士(学術)
担当:社会心理学概論、人間関係論など

身だしなみに厳しい家庭で育ったためか、幼いころから何をどう身にまとうかについて関心が自然に芽生えたようです。何を着ているかによって私たちは対人関係をはじめいろいろな影響を受けるほか、自分自身の気分や行動までも変わるという経験をしているかと思います。大学に入ると、被服を単なるおしゃれとしてだけでなく、言葉によらないコミュニケーション(非言語コミュニケーション)ととらえるようになり、心理学という学問に関心が向かいました。大学院では、若者のファッション行動や、個性が大事といいながらも皆がなぜ似たようなファッションになってしまうのかなどファッションへの影響要因について心理学的に分析することが主な研究テーマになりました。近年は、学校制服の着用、非着用が子どもたちにどのような影響を与えるかが主な研究テーマになっています。それに賛同してくれたニッケ(日本毛織株式会社)によって、学校制服の効用を科学的に解明し啓蒙活動を行うことを目的とした「一般社団法人ニッケ教育研究所」が設立されました。私は顧問として、学校制服のメリット・デメリットを明らかにし、それらを学校環境や教育環境の改善、子どもたちのより良い人間関係の形成に役立てるため、日々研究を進めているところです。
甲子園大学には2018年に赴任。コミュニケーション論、人間関係論、集団心理学などの社会心理学全般の講義を行っています。来年度は消費者心理学も受け持ちます。身近な話題を取り上げ、日常の事象と結びつけるよう心がけているので、学生も熱心に講義を聴いてくれています。

発信部署:事務局