教員紹介2019.07.29
教員を紹介します。第24回目は、栄養学部フードデザインの山下憲司教授です
山下憲司(やました けんじ)
栄養学部フードデザイン学科教授・農学博士
担当:食品製造学、食品産業論、食品学実験など
決して数学、理科が好きというわけではなかったのですが、ものごとに“なぜ?”と疑問を持つ性格であったためか、理系(京都大学食品工学科)に進学しました。大学4年のとき、当時、新しい研究分野であった遺伝子組換え研究に興味を持ち、将来、その分野の仕事がしたいと思い大学院に進学しました。修了後はカネカ(当時、鐘ヶ淵化学工業)に入社。35年ほどにわたり研究開発部門に所属しました。会社では、遺伝子組換えの知識・技術を生かし、免疫、再生医療など主に医療分野のいろいろな研究に取り組みました。免疫作用のあるユニークなクロレラをエビのえさに混ぜると病気に強くなるなど、エビの養殖コストを大きく抑えることでの食料増産につながる研究、またこのクロレラは下水処理場の産業廃棄物である汚泥を削減できることでの省エネ・環境改善につながる研究など、より実用的な研究もあります。
本学には2017年に入職。いままでの研究を授業に生かすほか、地域貢献にも力を入れています。地元のたからづか牛乳と連携し、変わり種のヨーグルトを開発しています。また、宝塚市西谷地区の農園では、ソーラーシェアリング(営農型発電)の研究・教育を行っています。太陽光パネルの下でサツマイモを栽培し、その栄養分析などを行っています。全国的にもこのような取り組みを行っている大学は本学だけです。
研究開発には、広く大きな視点で課題を見つけ、仮説を立て、実験や調査で証明していくことが不可欠です。学生には、ともに考えたり、議論したりして、自分でものを考えることができるように訓練をしています
発信部署:事務局