教員紹介2019.07.1

教員を紹介します。第23回目は、心理学部現代応用心理学科の安村直己教授です

安村直己(やすむら なおき)
心理学部現代応用心理学科教授・教育学修士・臨床心理士
担当:臨床心理学、健康心理学、心理療法、青年と家族のカウンセリングなど

父親の書棚に心理学関係の書籍がたくさんあったので、自然に心理学に興味を持ち始めました。特に高校時代に、精神分析医として名高かった小此木啓吾さんが、大人になることを拒否する若者の心理を分析した「モラトリアム人間の心理構造」を読んで、心理学を学びたいと強く思うようになりました。大学は教育学部に進みましたが、臨床心理の授業が最も面白く、大学院修了後は心療内科クリニックの心理士になり、そこで多くのカウンセリングを行いました。患者さんが苦しみながらも立ち直っていかれる姿は感動的で、自分の方も勇気をもらい、たくさんのことを教えてもらいました。患者さんは私にとって先生なのです。
本学では2004年から教壇に立っています。今までのカウンセリング体験をもとに、学生には、机上の学問ではなく、私たちが豊かな人生を送るために役立つ心理学の基礎知識を伝えようと努めています。自分とは何か、人間とは何か、家族とは何かなど身近な疑問の答えを導けるような授業を心がけています。若さゆえに躓いたり、悩んだりしていても心理学の授業を聴くと目を輝かせる学生も少なくありません。そういう学生に力をもらうこともあります。

発信部署:事務局