お知らせ2023.04.21

大学院博士後期課程にネパール留学生が入学し、研究を開始

ネパールでは、土壌ヨウ素がなく、かつては顕著な甲状腺肥大が蔓延していました。
その解決手段として、ヨウ素添加食塩使用するようになり、甲状腺機能異常はなくなると思われていました。

ところが、ヨウ素の取りすぎという新たな問題が、ライフスタイルの急速な変化による食生活の激変と運動不足とあいまって、複雑な健康問題を、引き起こしています。

このような課題に立ち向かうには日本の管理栄養士のような食に関する専門職ネットワーク必要です。
しかし、ネパールには管理栄養士を養成する仕組みがまだ十分整っていません。

そのような現状を打開しようとするアジア協会アジア友の会の活動を京都西南ロータリークラブが支援するプロジェクトが始まり、その中核となる人材としてライ ビシュマさんが本学大学院に入学されました。

ライさんは、国立トリブバン大学で食物と栄養の分野で修士の学位を取得、カトマンズ市内の病院で栄養士として現場経験を積んできておられます。
今回、医師で医学博士の石田哲夫特任教授の研究室に入られ、本学で最新の栄養学研究手法を体系的に身につけることと博士の学位を取得することを目指されます。

発信部署:事務局