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心理学部の専門科目「マーケティングと心理学」では、商品が生まれて消費者の手に渡るまでのプロセスに人や心の関与を見つけ、心理学をビジネスに生かす力を養います。この科目では、さまざまな企業の専門家（現役、OB）による特別講義として、研究開発・プロモーション・経営・社会貢献など企業活動の実際をご紹介いただきます。

今年度第４回の特別講義は、木本実先生（本学栄養学部フードデザイン学科特任教授、元・不二製油株式会社　代表取締役社長）を講師にお迎えしました。先生には、「プロモーションの重要性を学ぶ」と題して、マーケティングにおけるプロモーションの位置づけや手法を、食品を例に教えていただきました。特に長期研究で開発された新しい基幹商品が B-to-B ビジネスでの応用開発の核になるまでのプロセス、商品価値を向上させるプロモーションのあり方について、先生の豊富なご経験と身近な商品の例を交えながら解説していただきました。先生は「失敗談にこそ値打ちがある」と研究開発の苦労話もご披露くださり、身近な食品が私たちの手に届くまでにも多くの人々の関わりとたくさんの工夫が欠かせないことを実感しました。時には学生たちにマイクを向けてインタラクティブにお話を進めてくださるなど、学生たちの興味が尽きることはありませんでした。

この科目ではこの後、生活に身近な繊維製品のプロをお呼びして、ヒット商品が生まれるマーケティングの実際を学ぶ予定です。