教員紹介2021.04.6

【教員紹介】甲子園大学学長 佐久間 春夫 より新入生の皆さんへのご挨拶

新入生の皆さん、入学おめでとう。保護者の皆様方におかれましてはご子弟のご入学,
誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。本学院・大学教職員一同は今日のこの日を心待ちにしておりました。本来なら多数のご来賓、保護者の方々にご臨席いただき、共に祝いたいところではありますが、昨年来のコロナ禍の為、実現できなかったことは誠に残念であります。しかしながら、皆様におかれましてはご入学のお喜びはひとしおかと拝察いたします。
 本学院は今日では幼稚園から大学院博士課程まで有する総合学院として校祖久米長八先生が創設されて以来、まもなく創立80周年を迎えます。多くの卒業生は建学の精神である黽勉努力・和衷協同・至誠一貫を体現し、社会の様々な分野で専門性を活かし、活躍しております。今後も、栄養学部、心理学部の特色と使命を活かし、心身の健康を支える総合大学として、引き続き少人数教育の利点を生かし、For the Studentsをモットーに丁寧な専門教育と面倒見の良い就職支援を基に、学生成長力No.1を目指し、自信を持って社会に出て行ける人材の育成に教職員共に努力していく所存であります。
 さて、今日から皆さんは生徒でなく、我が国の高等教育課程に学ぶ学生です。これまでの学びと違い、正解が先にあって解くものではなく、自ら考える過程で解を創り上げていく創造の世界に入っていく事が求められます。すなわち、主体的に継続的に“どう学ぶのか“が問われます。よく人生には予定調和などはない、といわれているように、自らの絶えざる学びと努力によって達成されるものといえます。
 これから始まる皆さんの大学生活はきっと今後の人生において重要な、新たな出会いと学びと発見の場となると思います。しかし、受け身ではその機会を逃します。実りあるもとするためには、知的探究心と知的好奇心を持ち続けなければなりません。学生時代は人生の中で時間を自由に使える大変に贅沢で貴重な時代でもあります。若い活力に満ちた4年間で様々なことにチャレンジをする、その失敗や成功経験から自分を成長させるきっかけをつかむことができます。皆さんもご存じのアップル社の設立者Steven Paul Jobsは、幾多の失敗、挫折経験にもめげずに多くのヒット商品を世に送り出しました。彼が2005年のスタンフォード大学卒業式でのスピーチでStay hungry!Stay foolish!と繰り返した大変に印象深いフレーズは、事をなす上で大切な心構えを説いているものといえます。恵まれない環境を嘆くのでなく、貪欲にそして考え、工夫し、愚直なまでにやり通すことの重要性を意味するものと思います。
学生時代は4年間と時間的に限られております。この限られた期間を実りあるものとするためには、やりたいこと、すべきこと、できることの3つをしっかりと考え、時間的にも折り合いをつける努力をしなければなりません。そして日々学ぶことの喜び、楽しみを感じ「大学は楽しい、面白い」ということを発見してもらいたいと願っております。本学には高い専門性を持ち、経験豊かな教職員、そして異なる伝統と特色を持つ様々な高校からの出身者である皆さんや上回生とが共に集う大学。その中で多くの人達との交わりの中で新たな気づきが生まれ、豊かな学園生活につながり、さらに卒業後の社会での活躍にもつながります。若い皆さんは無限の可能性を持っています。その可能性、伸び代を現実にする為に、これまでの“自分という殻”を打ち破って、新たな自分を見いだしてくれることを願っています。また、書籍などから思いがけない出会いや発見をすることもあり、先人の知恵を知る意味からも図書館の活用を進めます。
 以上、これから始まる4年間の大学生活がスタートするに当たり、新入生の皆さんの本学での活躍を期待し、是非心がけてほしいことを話しました。一言で申し上げるなら、“何事にも勇気をもって自ら挑んで欲しい”ということです。
最後に保護者の皆様にお願いがあります。ご子弟を4年間確かにお預かりしました。同時に、保護者の方々にも本学に入学していただきたいと願っております。学生の成長のために、学生、保護者、教職員、同窓生が一体となり、甲子園ファミリーの一員として本学、本学院に対しましてご理解を賜り、さらなる発展にご尽力いただきたいと切にお願い申し上げ、私の式辞を終わりといたします。

令和3年4月6日
学長 佐久間春夫

発信部署:事務局