教員紹介2019.12.16
【教員を紹介します】第29回は栄養学部フードデザイン学科の大橋哲也教授です
大橋哲也(おおはし てつや)
栄養学部フードデザイン学科教授・博士(工学)・上席化学工学技士
担当:食品加工学実験、フードスペシャリスト論、食品開発論など
もともと化学が得意だったため、広島大学では発酵工学を専攻し、卒業後は地元岡山にある株式会社林原に就職しました。同社は、機能性を持った糖質や素材を開発・製造している会社です。35年間にわたって、研究・製法開発・製造設備の設計・新工場の稼働・特許の取得などさまざまな仕事を行ってきました。同社を有名にしたのはトレハロースという糖質で、餅や団子などの和菓子をはじめ、ケーキやパン、弁当類に至るまでに使用されており、私もこの「夢の糖質」の製造法の改良や新しい製造法の研究開発に携わりました。
同社在職中に鳥取大学で学位(博士)を取得する一方で学生の卒論や修士論文の指導をしたのが現在につながっています。2018年に林原を退職後に、本学に赴任しました。
フードデザイン学科は、フードのスペシャリストの育成を目指しています。それに沿って、基本知識の習得はもちろん、実践的な授業を心がけています。例えば、食品加工学の実験では、うどんを作っています。うどんの原料の小麦にはいろいろな種類がありますが、その種類によって味や食感がどう違うのか。また、足ふみと手ごねで作った場合にはどう違うのか。実際に試食して五感を使って食品を評価する手法を学んでもらいます。また、現在、3回生にはタコ焼き味やカレー味、ピザ味など「世界で初の綿飴」を作るという課題を出しています。食の本質は「楽しさ」「おいしさ」「おもてなし」にあると思っています。
発信部署:事務局