お知らせ2019.09.30

【お知らせ】味の素・営業企画部の萱沼公恵先生が「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」で講義を行いました

あなたが考案した食品が商品化され店頭に並び、消費者に「食」の幸せを届ける――本学栄養学部はそんな夢を強力にサポートします。そのひとつとして、著名な食品企業の第一線で活躍する方々を招いて、食品開発の現場を紹介する「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」という特別講義があります。
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第2回講演会は9月25日、誰もが知っている「味の素®」を世界中の人たちに届けている味の素株式会社・営業企画部の萱沼公恵先生をお招きして、「うま味の再発見」と「味の素グループの商品開発」について、授業2コマにわたって教えていただきました。
うま味成分は日本人の大好きな”ダシ”のなかにあります。コンブにはグルタミン酸が、かつお節にはイノシン酸が、干しシイタケにはグアニル酸が多く含まれています。こうした成分に着目して”うま味”と命名したのは日本人の科学者だと知り、驚きました。うま味の3つの特徴は、舌全体に広がること、うま味が持続すること、唾液の分泌を促進することです。おいしさが長続きし、高齢者のQOL (Quality of Life=生活の質) 改善にも役立つことが認められているとのことでした。
商品開発では、製品コンセプト(その製品の特長を表す簡単な表現)の作成が大切。さまざまな商品開発を進めて行くなかで、困難に出会ったり悩んだりしたときにはいったん、製品コンセプト(スタート地点)に戻って考え直す――それによって道が開けることを教えていただきました。
また、社会人になるに当たって、「就職すると初めは苦しい時期があるけれど、3年間は頑張ってみてください。自分の意思を伝える機会が必ずあるので、その機会を生かして仕事を変わることができます」と貴重なアドバイスをいただきました。最後に、クノール®カップスープ、ほんだし®、味の素KKコンソメなどの、味の素製品のお土産もいただきました。萱沼先生、ありがとうございました。

発信部署:事務局