お知らせ2019.09.25

【お知らせ】林原・マーケティング部の丸田和彦先生が「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」で講義を行いました

「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」では、食のスペシャリストの方々を招き、連続で講演を行います。食品分野のトップ企業の研究者をはじめ、新製品の開発者、販売戦略の第一線で活躍されている方、さらにベンチャー起業経営者など多方面の方々から、食の最先端を語っていただきます。
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令和元年の第1回講演会は、「夢の糖質」と言われたトレハロースを作り出す酵素と生産菌を世界で初めて発見した、株式会社林原・マーケティング部の丸田和彦先生をお招きし、9月18日に行われました。

丸田先生は日々研究を続けていたなかで、ある日、デンプンからトレハロースを生産する今までになかった反応を行う酵素 (反応を手助けするタンパク質)を見つけました。その時の興奮や感動を丸田先生は語られました。それに続き、トレハロースを大量に生産するまで会社一丸となって努力したこと、トレハロースの効果を次々に発見していったこと、それをもとにした用途の開発や販売など、話題は多岐にわたりました。新しい製品を大量に作って販売を促進していくことは大変な困難を伴うものの、それを達成した時の喜びも大きいと感じました。今では、全世界でトレハロースは年間、約4万トンも使われているそうです。最近では、介護食品として嚥下機能を促す(食べ物を飲み込みやすくする)効果が研究され、今後も新しい研究が続くとのことです。

授業の当日には、トレハロースのサンプルをいただきましたので、早速、調理に使ってみます。丸田先生、ありがとうございました。

発信部署:事務局