授業紹介2019.06.17

授業やゼミを紹介します。第23回目は「思考の技法」です

思考の技法の担当は、心理学部現代応用心理学科の中井孝准教授です。対象は1回生で、問題を解決に導く思考法を習得するための一般教養の授業です。
人間が何かを成し遂げようとするとき、必ずその行きつく先、すなわち目的が何かを明確にする必要があります。その目的を達成するために情報収集を行います。ただ人間は、思い込みを避けて通れず、それによって誤りを犯したり、壁にぶち当たり前に進めなくなったりすることが少なくありません。そんな時、授業で述べるテクニックを用い、思い込みを払拭していきます。この過程で目的に到達するためのさらなる情報を調べ出したり、余計だったものを捨てたりします。このような手順で、取り組みたい対象を目的から眺めてみる考え方を「システム思考」といいます。
この授業ではシステム思考を身に付けるために、例えば天動説はなぜ1400年も学説として重んじられたか、メンデルの法則で遺伝の考えがどのように変わったかなど多くの事例を紹介し、学生諸君と一緒に考えていきます。システム思考はビジネスにも応用できるので、社会人になってからも大いに生かせるでしょう。

発信部署:事務局