学長ブログ2023.09.25
宝塚と炭酸鉱泉
本学のある宝塚市周辺は炭酸鉱泉で有名である。
一九世紀の末にイギリス人のジョン・クリフォード・ウィルキンソンが宝塚山中で炭酸鉱泉を発見したことから炭酸水の歴史が始まる。
100年以上前から売られている三ツ矢サイダーやウィルキンソンの鉱泉がこの近くにあった。
甲子園大学に入職した当時、河原の水辺に湧いている炭酸水を見に行った。
宝塚駅の近く武庫川に架かるほうらい橋の下には、今でも10秒間に一度くらいの間隔で川の底からぷっくりとピンポン玉のような水の塊が湧き上がる水辺がある。
湧き上がる水の玉は炭酸を含んでいる。
橋の近くにはウィルキンソン炭酸の自販機が一種のモニュメントとしてかつての鉱泉地域の面影を主張しており、大学のスクールバスもこの前を通って宝塚駅と大学の間を往復する。
ちなみに、宝塚ホテルでは、スミレとバラのリキュールにウィルキンソン炭酸とウィスキーを3層にした 宝塚ハイボールが提供されている。
炭酸の歴史がこの街と大学の雰囲気を包んでいる。