教員紹介2022.02.14

【教員紹介】心理学部現代応用心理学科 助教 浅井 航洋 先生を紹介します

 私の専門は日本近代文学です。近代というのは明治・大正・昭和を指す時代区分です。夏目漱石、森鷗外、芥川龍之介などが活躍した時代と言うとイメージしやすいでしょうか。

 さて私は心理学部の教員ですが、このように心理学の専門家ではありません。しかし近代文学と心理学には一つの共通点があります。それはどちらも、人間の心に強い関心を持っているというところです。日本近代文学は、人間の心をリアリティを伴った形で表現するという方向性を持っていました。夏目漱石『こころ』において、お嬢さんをめぐってKとの関係に悩む私(先生)はその典型例と言えるでしょう。科学である心理学とはアプローチが大きく異なりますが、人間の心に対する興味という観点から、日本近代文学にもぜひ興味をもってもらえればと思います。

 授業としては教養科目「文学概論」、「文学特論」、「日本語表現」を担当しています。「文学概論」「文学特論」では近代文学を始めとする日本文化への理解を深めることを目指します。また「日本語表現」は国語力の向上を目標とし、論理的に読み書きする力を養います。読み書きする力は一生を通じて必要となるものであり、国語能力を高めることはコミュニケーションを円滑にするだけではなく、自学自習の効率を向上させます。こうした自学自習の力は、社会人になった際にも重要な力です。皆さんが大学生活の内に自ら学ぶ力を身につけるお手伝いができれば幸いです。

発信部署:心理学部