WHAT'S NEW2018.11.28

大関の坊垣隆之・総合研究所所長が「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」で講義を行いました

あなたが考案した食品が商品化され店頭に並び、消費者に「食」の幸せを届ける――本学栄養学部はそんな夢を強力にサポートします。そのひとつとして、著名な食品企業の第一線で活躍する方々を招いて、食品開発の現場を紹介する「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」という特別講義があります。
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第5回講演会は11月28日です。なんと300年以上も前の1711年に創業した大関株式会社より総合研究所所長の坊垣隆之先生をお招きして、お酒(とくに日本酒)について教えていただきました。
はじめに、人のお酒に対する強さは遺伝子によって決まっている、といわれて驚きました。つぎに、神戸市から西宮市の一帯は、灘五郷(なだごごう)と呼ばれ、室町時代から続く「日本一の酒どころ」だと地元のすごさを知り、うれしくなりました。そのほかにも、お酒の作り方や日本酒のさまざまな味を表現したマップ作りについても丁寧に説明してくれました。授業の途中に、香りを判定するクイズがありました。日本酒に含まれる香りのうち、リンゴとバナナの香りに近い2種類の香料(香り成分を含んだ液)が違った比率で混ざった4本の液のにおいをかいで、順番を当てるのです。全問正解者いませんでしたが、大関の社内では、ずっと薄い香りを判定できる方たちがいて、おいしいお酒をつくるため努力を続けているそうです。
最後に初めて日本酒を飲むとき、どんな銘柄(種類)が良いですか? との質問に「アルコール度数の低いスパークリングの日本酒がおすすめです」との答えをいただきました。日本酒を飲んでみたくなるような、坊垣先生のお話でした。

発信部署:事務局