お知らせ2018.10.6

林原の姫井佐恵・糖質営業マーケティング部門販売促進部部長が「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」で講義を行いました

あなたが考案した食品が商品化され店頭に並び、消費者に「食」の幸せを届ける――本学栄養学部はそんな夢を強力にサポートします。そのひとつとして、著名な食品企業の第一線で活躍する方々を招いて、食品開発の現場を紹介する「フードスペシャリスト論Ⅱ・食品開発論」という特別講義があります。
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第1回講演会は9月26日、林原(本社、岡山市)のマーケティング部門の姫井佐恵部長をゲストに招き、夢の糖質を売ることをテーマに行われました。同社は、食品のほか医薬品や化粧品などの素材を扱う135年の歴史がある老舗メーカーです。同社の代表的な商品はトレハロースという糖質。トレハロースは、素材本来の味を引き出し、すっきりした甘みを持つなどの特性があるのですが、ごくわずかしか生産できませんでした。
ところが、同社は、デンプンからトレハロースを生成する酵素を発見。世界で初めて大量生産に成功し、価格を1/100にすることで和菓子やケーキなど多くの食品に使用できるようになりました。その技術的な背景について、姫井部長から説明がありました。さらに、姫井部長は、次から次へと攻めの販売戦略を展開することで、年間販売量を3万トン以上に引き上げた実績について紹介しました。最後に学生に対して、「商品開発には時間がかかるので、大切なのはあきらめないことと繰り返すことです」とアドバイスをいただきました。将来、食品開発や新商品の販売戦略を志す学生にとって大変意義のある授業でした。

発信部署:事務局