お知らせ2017.09.4

教員を紹介します。第2回目は、栄養学部栄養学科の長井薫教授です

長井薫(ながい・かおる)・栄養学部栄養学科教授・医学博士
主な担当:化学 化学実験

 「食べ物が心にどう影響するかを解き明かすことを目指した研究を主に行っています。脳や心に興味を持ったのは高校生のころ。虫やカビのような下等生物にも心があるのかと疑問を持ったことが原点です。

大学は農学部で食品成分の化学構造について学び、大学院は医学部に進みました。その後、イギリス・インペリアル・カレッジの研究員として留学していた時代に、ヒトへの感染が世界的な話題になった、牛の脳の中に空洞ができスポンジ状になってしまうBSE(狂牛病)対策の研究プロジェクトチームに入り、脳神経科学者の仲間入りを果たしました。

 現在は、どんな食品に認知症予防効果があるかの探索と作用機構の解明に力を入れています。発症後は決定的な治療法が見つからない認知症を、食べる物の観点から予防しようというアプローチです。また、企業と協力して、若返り作用につながるミトコンドリアを増やす物質を研究中です」
 

発信部署:栄養学部