お知らせ2025.12.15
心理学部 特別講義 「ルクアイーレ・ジェイアール京都伊勢丹の取組にみるこれからのファッションの可能性」を実施しました。
「マーケティングと心理学」では、商品が生まれて消費者の手に渡るまでのプロセスに人や心の関与を見つけ、心理学をビジネスに生かす力を養います。
この科目では、さまざまな企業の専門家(現役・OB)による特別講義として、研究開発・プロモーション・経営・社会貢献など企業活動の実際をご紹介いただきます。
今回の特別講義では、株式会社ジェイアール西日本伊勢丹ライフデザイン統括部の上田浩久氏をお迎えしました。
上田先生はこれまで、伊勢丹新宿店、ジェイアール京都伊勢丹、ジェイアール大阪三越伊勢丹、そしてルクア大阪事業部にて、主にバイヤーとして商品仕入れやプロモーション運営などに携わってこられました。
講義では、百貨店におけるファッション市場がこれまでどのような価値観やライフスタイルを提案してきたのか、また、90年代から現在にかけてのスタイルの変化と、それに伴うマーケティング戦略の進化について、大変わかりやすく解説していただきました。
特に、消費者スタイルの多様化が進む現在においては、個人の趣味や嗜好が重視され、従来よりも細分化されたクラスターで消費者を捉えることが必要不可欠であるという視点が示されました。大阪梅田のルクア1100の戦略を具体例として取り上げ、上田先生はその対応策についても詳しくお話しくださいました。
学生たちは事前に、ルクア1100と阪急百貨店阪急うめだ本店でのフィールドワークを行い、その結果をワークシートにまとめてグループワークで情報共有をしました。
その後、上田先生からの質問に答える形で発表を行い、店舗の作り方や商品ラインナップ、雰囲気など、フィールドワークで得られた情報を元にさまざまな視点から解説をしていただき、学生たちは、実際の店舗戦略がどのように形成されているかをリアルに理解し、貴重な学びの機会となったことと思います。
さらに、ルクア大阪事業部が実施している集客施策や、今後求められる商品展開、ショップのあり方、また、新しいファッションコンテンツに対するアプローチについても具体的にご紹介いただきました。
上田先生の体験談を交えながら、時代や社会の変化に敏感に反応し、挑戦し続けることの重要性も強調され、学生たちは自身の感性を大切にしながら新しいことに挑戦することの意義を深く実感できたのではないかと思います。
上田先生、この度は貴重なご講義をありがとうございました。