お知らせ2025.10.8

「マーケティングと心理学/ビジネス心理学」特別講義 「新素材が売れるための開発」を実施しました。

「マーケティングと心理学/ビジネス心理学」では、商品が生まれて消費者の手に渡るまでのプロセスに人や心の関与を見つけ、心理学をビジネスに生かす力を養います。

この科目では、さまざまな企業の専門家(現役・OB)による特別講義として、研究開発・プロモーション・経営・社会貢献など企業活動の実際をご紹介いただきます。

 

今年度第3回の特別講義では、本学栄養学部食創造学科特任教授であり、元・不二製油株式会社代表取締役社長の木本実先生を講師にお迎えし、「新素材が売れるための開発」をテーマにご講義いただきました。

講義では、日本のチョコレート産業がどのように発展してきたのかについて、不二製油の事例を通じてご紹介いただきながら、企業における技術革新と商品開発のプロセスについて詳しく解説していただきました。

 

また、木本先生がご用意くださった数種類のチョコレートを学生たちが実際に手に取り、試食する体験を通して、不二製油の高度な技術や、製品が開発・商品化されるまでの過程について理解を深めることができました。

試行錯誤を重ねながら製品を生み出す難しさと面白さ、そして新素材が市場に浸透していくまでの企業の取り組みに触れることで、学生たちは消費者心理や商品普及のプロセスについて新たな視点を得たようです。

 

さらに、木本先生は、優れた素材をどのように消費者へ届けていくかという視点に加え、B to B企業ならではの課題や、企業としての社会貢献の重要性にも言及されました。

学生たちは、普段なかなか知る機会のない「企業対企業」や「企業対社会」といった関係性についても、具体的な事例を通して学ぶことができ、大変有意義な時間となりました。

講義の終盤では、今後企業が積極的に取り組むべき課題として「フェアトレード」の問題にも触れていただきました。

 

このテーマについては、来週以降の実践授業にて、さらに掘り下げて探究していく予定です。

木本先生、貴重なお話とご指導を誠にありがとうございました。