お知らせ2024.11.11

心理学部の東斉彰教授が翻訳書を2冊刊行しました

このたび、心理学部・大学院心理学研究科の東斉彰教授が、臨床心理学領域の翻訳書を2冊刊行しました。

1冊目は「統合的心理療法 100のポイントと技法」(M.ギルバート・V.オーランズ著、監訳、金剛出版)で、現在国際的にも台頭しつつある心理療法の統合のムーブメントに乗る本で、数多くある心理療法を統合する100のポイントを、歴史、発達、フォーミュレーション、プロセス、技法、倫理まで幅広く解説したものです。

2冊目は「マインドフル・コンパッション指向 統合的心理療法」(G.シュベルツ・M.シュベルツ、共訳、北大路書房)で、現代の心理療法で特に話題となっている、東洋的な方法であるマインドフル・コンパッションを基軸とした統合的心理療法の本です。心理療法における変化のプロセスや関係性、本法の方法と介入について、従来の心理学的知見や脳科学、生理学の知見も盛り込んだ、非常に濃密な内容の本となっています。

コロナ禍も収束を迎え、事件や災害、戦争、貧困、経済問題など世界的に大きなうねりを生じている現在、人々の心の健康についての関心が非常に高まっています。本書のように最新の知見を持って、心の健康の増進に役立つ方法を模索し、社会に貢献できたらと思います。