留学生2024.12.5

留学生インタビュー 栄養学部栄養学研究科 博士後期課程 ライ・ビスマさん

2023年入学 栄養学部栄養学研究科 博士後期課程

ライ・ビスマ さん

◆日本で学びたいと思ったきっかけは何ですか?

私は、自分の知識とスキルを広げるために、海外の異なる環境で高等教育を受けたいとずっと思ってきました。
それだけでなく、新しい文化や物事を体験したいと望んでいました。
調べていく中で栄養学のコースに関しては、日本が私にとって最適だとわかりました。
日本は平均寿命が長く、先進国の中で肥満率が最も低く、学校の栄養プログラムがあることが、日本で勉強することに私を惹きつけました。

◆甲子園大学に決めたきっかけは何ですか?

私は日本で優れた栄養学コースを持つ大学を調べました。
そして、甲子園大学が専門的な知識と技術を養成する栄養学コースを開設した日本最古の大学の一つであること、親しみやすい環境の大学であることを知りました。
甲子園大学の静かで美しい立地も私を魅了し、入学する決め手となりました。

◆日本の生活、学生生活で良かったことは?

私は日本の緑豊かで清潔で整然とした環境が好きです。交通機関はとても便利で時間厳守です。
大学の環境も素晴らしいです。私はその中でも自由時間に大学の菜園に行くのが大好きです。
普段の大学生活でも、親切でサポート的で協力的な先生方やスタッフの皆さんのおかげで、困ったことはありません。
甲子園大学で勉強することに決めてよかったです。

◆現在の研究テーマは?

ネパールは土壌にヨウ素が少なく、1998年にヨウ素添加塩導入されるまでは、甲状腺腫が蔓延していました。
ところが、現実には、ネパールの人々の間で、甲状腺疾患や肥満などの代謝疾患が急速に増加しています。
私は、ヨウ素の過剰摂取と食習慣などの生活習慣の急激な変化が原因ではないかと考えています。
甲状腺ホルモンは体の代謝に不可欠なので、私は、ヨウ素の動態が代謝疾患と深く関わっているという仮説を立て、博士研究では将来ネパールで人での検証をする準備を進めています。
現在は、体内の代謝を定量的にモニターするための各種分析方法を開発しています。

◆今後の夢は?

ネパールでは三重の栄養障害(低栄養、過栄養、微量栄養素不足)が混在して蔓延し、深刻な問題となっています。
私は、日本で学んでいる知識や技術をネパールの人々の栄養状態の改善に役立てたいと考えています。また、ネパールではエビデンスに基づいた研究が限られています。
指導教員の石田先生から学んでいる研究スキルを活かして、科学的な栄養学研究をネパールで展開したいと考えています。

 

※英文はこちら (English version here

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