お知らせ2021.10.6

【お知らせ】甲子園大学・甲子園短期大学 客員教授 土井善晴先生の特別授業が開催されました

甲子園大学と甲子園短期大学の客員教授である土井善晴先生の特別授業が、106日(水)にオンラインで開催されました。「おいしさの意味」をテーマに、日本と西洋の食文化の違いとその意味を対比させながら、特に、自然中心主義的な日本人の物の見方と扱い方、季節と素材を楽しむ姿勢、目に見えない、形のないものを大切にすることの重要さについて、大変分かりやすくご講演くださいました。

 学生からは、「これまで手洗いというものは清潔にすることが目的だと考えていたが、けじめをつけたり、神のものに触れたり、身を守ったりする等たくさんの意味があることを知り、驚きました」、「私たち人間は自然の中で生かされているのだと改めて気づくことができました」、「料理と食事はセットであり、文化であることが分かりました」、「過剰なおいしさを求めることは文化をなくすことにつながることが分かりました」、「日本料理は工夫しないところに良さがあり、そのことが、進化を追い求める西洋とは異なる、日本的な深化のあり方だと気づくことができました」等、土井先生の刺激的なご講演に触発され、多くの感想が聞かれました。

 土井先生から最後に、管理栄養士・栄養士を目指す学生に向けて、「公共性のある食の栄養を考えるとともに、日本文化が継承される家族の食文化、未来につながる食について、食のエキスパートとして考えていってほしい」とのエールが送られました。

発信部署:栄養学部