授業紹介2021.07.19

【授業紹介】心理学部長 安村直巳教授の「家族心理学」です

現代は多様性 (ダイバーシティ) の時代と言われますが、現代の家族にもさまざまな形が生まれています。  最近は「選択的夫婦別姓」や「同性カップル」、「非配偶者間体外受精の家族」などが議論されていますが、これまでの伝統的な家族観だけでは、現代の多様な家族のあり方をカバーできなくなっているのかもしれません。ましてやコロナ禍の中、家族の絆の大切さは、いまや誰もが身に染みていることでしょう。  では、家族の絆とは何なのでしょうか。  それは個人を支えると同時に、また縛るものでもあります。母子関係、父子関係、夫婦関係、兄弟姉妹・祖父母との関係など、その絆の形にも違いがあります。また、代々の家の歴史も、大切なルーツとして現在の家族に影響を与えています。さらに「家族システム」といった家族間の自律的な相互作用も影響しています。  この授業では、こうしたさまざまな視点から見た「家族」について解説し、現代における家族の意味とその重要性について、受講生のみなさんと一緒に考えることができたらと思っています。